傾いた盃 |
|
そんな衝撃のホームルームが終わり僕は緊張していた
何に緊張しているかと言うともちろん後ろの席に座っているやつがやつだけに緊張しているのである。 なんといっても入学式、ホームルームといきなりエンジン全開できたからである。 まったく僕は今まで生きていた中でこんな弾けたやつに出会うことはそうそうなかった。 今回は運が悪かったと思って諦めるしかないようだ。 …しかしさっきから背中に凄いプレッシャーがあたっている気がする。 仕方ないので机にへばりついて睡眠しようとした。 コンッ 肘が偶然消しゴムに当たり,ころころと後ろの方に転がっていった。 ……・やばい、後ろを振り返って探したいけど全然後ろを振り向けない、振り向いたら間違いなく殺られる気がする。 どうしよう? どうしよう? 僕の頭はもうパニック寸前です。はい 「ねぇ。」 「はぃ?」いきなりのことだったので素っ頓狂な声をだしてしまった。 「あなた耳が聞こえないの?この腐れ野郎。呼んでやってるんだよ」 なんでいきなりそんなことを言われなきゃいけないんだ。 少し泣きたくなった これ以上酷い事言われる前に僕は返事をした 「何か用なの?」精一杯の虚勢を張っていった 「これ落ちてて邪魔なんだけど、早く拾ってくれない?」 彼女はそう言って僕の消しゴムを足で小突いていた。 「拾ってはくれないのかよ!?」つい本音が出てしまった。 「何か言ったかしら?」その響きは有無を言わせないものだった 「いやいや、迷惑掛けてどうもすいませんって言ったんです。」 情けないぞ自分。 「そう、以後気よつけてね。」 「はい、以後気よつけます。」 まったくなんて女だ!僕はそう思ったが声にはださなかった。 なんとなく出したら酷いめに合わされるような気がしたからである。 ますます僕の中でこいつの評価が下がっていった。
by spectator1
| 2005-02-09 23:45
| 胎動-2
|
カテゴリ
以前の記事
2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 お気に入りブログ
張り場所
よろしければ感想、批判などお願いします。辛口大歓迎
桜、もうすぐ満開になりそうですね。優しい言葉が思いつかないこの頃・・・ 一日一回【人気blogランキング】↑クリックしてくださると励みになります 自己紹介 大阪在住 自堕落な大学生 ライフログ
ネコソギラジカル
最新のトラックバック
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||